
エジプト新首都『イレブン』、引き渡しは目前です。
昨日の私は、デスクの前ではなく、砂ぼこりの舞う新首都の建設現場に立っていました。
目の前にそびえていたのは、弊社でご紹介している商業・オフィスの複合ビル「イレブン(ELEVEN)」。開発会社の担当者に立ち会ってもらい、一区画ずつ、天井裏の空調から床の仕上げまで、自分の足と目で確かめてきました。
結論から申し上げます。建物の完成度は、90%ほど。ゴールは、もう、はっきりと見えています。
私はこの数年、カイロを拠点に新首都の開発を「売り手の資料」としてではなく、引受や証券の実務に近い距離で追ってきました。だからこそ、パンフレットの完成予想図と、実際にそこに建っている鉄とガラスの差を、はっきりお伝えできます。まずは、このプロジェクトが何者なのかから始めさせてください。
「イレブン」とは、どんなプロジェクトなのか
「イレブン」は、エジプトの不動産デベロッパー New Plan Developments(ニュープラン・デベロップメンツ)が、新首都の金融ビジネス地区(Financial & Business District)に建設している複合ビルです。
場所は、区画番号「11-B1」。幅90メートルのメインストリートに面し、すぐ目の前にはアルマサ・ホテル。省庁街、政府地区、エジプト議会、そして新首都の大動脈である地域環状道路(Regional Ring Road)まで、徒歩2分ほど。開発会社がこの建物を「新首都の心臓部」と呼ぶのも、地図を見れば大げさではないと分かります。
建物の中身は、下層が商業(リテール)、上層がオフィスという設計です。具体的には、地上1〜2階がショップやカフェなどの商業フロア、2〜7階がオフィスフロア、そして地下2層がまるごと駐車場。敷地はおよそ9,800㎡、駐車台数は167台分が確保されています。
そして今回のイレブンは、その「仕立て」がいよいよ仕上がりの段階に入りました。だからこそ、私は現場に向かったのです。
なぜ、私は現場に確認に行ったのか
理由はシンプルです。引き渡し(ハンドオーバー)が、間もなくだからです。
その引き渡しに向けた調整のため、開発会社の立ち会いのもとで現地確認を行いました。完成予想図の上では分からない「本当にそこまで出来ているのか」を、売り手ではなく、お客さまの側に立つ立場として、自分の目で検証する。これが私の役割だと考えています。
現場で、私が見たもの
現場に立って、最初に感じたのは「ああ、本当にここまで来たのか」という実感でした。
外観は、ほぼ完成形。特徴的な曲線のファサードも、外壁のガラスも、おおむね仕上がっています。正面には、金色の「11 ELEVEN」のロゴ。エントランスの柱はまだ保護フィルムが巻かれたままでしたが、それは逆に「本当に最終段階なのだ」という証でもあります。仕上げたばかりの部分を、傷つけないように守っている最中なのです。
1階の商業フロアに入ると、天井も照明もほぼ仕上がり、壁には「OPENING SOON(まもなく開業)」の文字。ここに店が並ぶ日が、すぐそこまで来ていることを感じました。
上階のオフィス区画も見てきました。床はフローリング、天井にはシステム天井と空調、コンセントやスイッチまで取り付け済み。全面ガラスの窓からは、隣接する新首都のビル群が見渡せます。給湯用のパントリーもタイルが貼られ、流し台が据え付けられていました。内装は「あとは使う人を待つだけ」という水準まで仕上がっている区画が、確かにありました。
もちろん、すべてが100%というわけではありません。中庭のプラザでは、プールの仕上げや一部外壁の作業がまだ続いていて、足場も残っていました。正直に申し上げれば、「完全に全部終わった」のではなく、「仕上げの最後の詰めをしている」段階です。でも、それは完成が近いからこその風景でもあります。
ご契約者の皆さまへ――いま、何をすべきか
ここが、今日いちばんお伝えしたいところです。
現時点では、ご契約者の方が特段、何かをしていただく必要はございません。引き渡しに向けた調整は、弊社と開発会社の間で進んでいます。皆さまは、どうぞ安心してお待ちください。
とはいえ、「何も起きていない」わけではありません。むしろ逆です。水面下では、引き渡しの段取り、区画の最終確認、各種の調整――さまざまな動きが、すでに始まっています。皆さまの目に見えないところで、物事は着実に前へ進んでいます。
そして、これは少し胸を張って申し上げたいのですが――こうした現場での動きは、弊社がエジプトにいるからこそできることです。
日本から図面とメールだけで海外不動産を追いかけるのと、実際に現場へ足を運び、開発会社の担当者と同じ場所に立って段取りを詰めるのとでは、得られる安心の質がまるで違います。砂ぼこりの匂いも、柱に残る保護フィルムも、画面の向こうからは分かりません。現地にいる、ということ自体が、投資家の皆さまを守る力になる。昨日の現場で、私はあらためてそう確信しました。
・本記事の面積・区画構成・台数などの数値は、開発会社の公式資料にもとづくものです。資料には「実際の区画面積は記載と異なる場合がある」旨の注記があり、最終的な数値は引き渡し時の実測が優先されます。
・建設の進捗や引き渡しの時期は、工事や行政手続きの状況により前後する可能性があります。本記事は昨日時点の現地確認にもとづく近況報告であり、確定した引き渡し日をお約束するものではありません。
・海外不動産投資には、為替・法制度・流動性などのリスクが伴います。ご契約内容に関する個別のご質問は、弊社の公式LINEよりお問い合わせください。
私が海外の不動産で最も重視しているのは、利回りの数字そのものよりも、「完成して、きちんと自分の手に渡るか」という一点です。どんなに魅力的な利回りも、建物が建たなければ絵に描いた餅になります。
私なら、資産を一つの国・一つの通貨に預けきりにはしません。円だけに資産を集中させることは、それ自体が大きな「賭け」だと考えているからです。新首都のような成長市場の実物資産を、現地で進捗を確認しながら少しずつ持つ――。手間のかかるやり方ですが、円の一極集中から距離を取り、資産を外へ分散させる確かな一歩になると、私は確信しています。
