Vol.1813:なぜジョージア通貨GELは強いのか?対ドル・対円で上昇する理由を徹底解説

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埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Meti Lux Partners 
代表取締役CEO

はじめに

現在、Meti Lux Partners(メティラックスパートナーズ)のジョージアオフィス(会計事務所)では、下記のサービスを提供をしており

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ジョージアへの移住やビジネス、不動産、現地のリアルな生活情報など、一般的な観光情報ではなく、一歩踏み込んだ“実践的な内容”を発信していきます。

・ジョージアの最新事情
・移住を検討するうえで押さえるべきポイント
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といったテーマを中心に、意思決定に役立つ情報をお届けしていく予定です。

ジョージアに少しでも関心のある方、将来的に海外移住や海外投資を視野に入れている方は、ぜひチャンネル登録をお願いします。

強いGEL──ジョージア通貨ラリが底堅さを保つ理由

イランの戦争が始まり、世界中の通貨に対してアメリカドルが強い状況が続いており、アメリカドル以外の通貨の多くは下落していますが、実はその中でもアメリカドル同様に強い通貨があります。

それがジョージアの通貨『GEL(ラリ)』です。

対円で見れば、GEL高。


対USDで見ても、GEL高。



と言う状況になっており、世界的に見てもジョージアの通貨は強い状態です。

なぜ、ジョージアの通貨は強い?

ジョージアの通貨ラリ(GEL)が、世界的な為替市場で注目を集め、2026年現在、GELは他の新興市場通貨に比べて相対的に強い推移を続けています。

その背景には経済構造の改善、外国投資の増加、そして政策的な安定化が複合的に作用しています。

通貨の足がかりとなるファンダメンタルズ

2026年3月現在、USD/GELのレートは約2.70前後で推移しており、過去12ヶ月間で1.42%の上昇を記録しています。短期的には3月に若干の下落(月間で0.93%)が見られましたが、年間ベースではGELが米ドルに対して堅調な動きを示しています。

この通貨強化を支える最大の要因は、経常収支赤字を大きく上回る外国資本の流入です。ジョージア国立銀行は国際準備金を歴史的な高水準まで積み増し、2025年11月時点で58億米ドルに達しています。これはIMFの準備金適切性評価(ARA)メトリクスのほぼ100%に相当し、通貨の信用力を実質的に裏付けています。

外国直接投資(FDI):経済成長の原動力

ジョージアの経済成長を支える最重要要因は、2003年以来続いている大規模な外国直接投資(FDI)の流入です。これらの投資は、国内の資本ストックを拡大させ、一人当たりの資本装備率と労働生産性の向上をもたらしています。

特に注目すべき点は、ジョージアが人口減少に直面しながらも、労働者の産業別シフト(農業から製造業・サービス業への転換)によって労働生産性を継続的に向上させていることです。この構造的な変化が、持続的な経済成長(2026年予想GDP成長率:5.1%)と通貨安定性の基盤となっています。

投資環境の整備:世界7位のビジネス環境

FDIの流入を支える基盤が、ジョージア政府による投資環境の継続的改善です。世界銀行の「ビジネスのやりやすさ」ランキングでは、ジョージアは世界213カ国中第7位という高い順位を占めています。

透明性の確保、規制負担の軽減、そして腐敗との戦いという政策的コミットメントが、国際投資家の信頼を勝ち取っています。この信頼が資本流入を促進し、結果として通貨の相対的な強さを支えている構図が形成されています。

資本フロー分析:通貨需要を支える実需

マクロ経済学的に見れば、GELの強さは「キャリー需要」(金利差を享受する目的の投機的買い)ではなく、実質的な経済活動に基づいた需要によって支えられています。FDIは経常収支赤字を大きく上回る額で流入し続けており、これがGELのファンダメンタルズを支える要因となっています。

結論

ジョージアのGELが相対的に強い推移を続けている理由は、単なる投機的な需要ではなく、実質的な経済の改善と外国投資の流入に基づいています。

投資家の視点からは、GELは「サプライ・サイドの改革が通貨を支える」という古典的な経済学の命題を体現する例として注目する価値があります。ただし、地政学的リスクと外部ショックへの脆弱性を十分に考慮したポートフォリオ構築が不可欠です。ジョージア関連への投資判断には、マクロ経済指標だけでなく、地域の政治的安定性も重要な評価要因となります。


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累計不動産取引数567

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