Vol.1800:エジプト新首都「メンフィス」改名案が示唆する、国家ブランディングと投資のリスク・リターン

〇この記事を読むのに必要な時間は約4分です。

埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Meti Lux Partners 
代表取締役CEO

はじめに

現在、Meti Lux Partners(メティラックスパートナーズ)のエジプトオフィスでは、下記のサービスを提供をしており

・法人の登記
・銀行口座開設サポート
・エジプトの株式、国債の投資サポート
・移住サポート
・不動産の仲介、賃貸管理


特に『エジプト不動産の分割支払い×短期国債』の組み合わせは、多くの投資家様に大人気の投資スキームとなっております。

エジプト新首都「メンフィス」改名案

エジプトが進める巨大プロジェクト、新首都に新たな動きがありました。同国の国会において、この新首都を古代エジプトの首都の名を冠したメンフィス(Memphis)と命名し、特別な自治権を持つ州とする法案が提出されたのです。

一見、単なる名称変更の議論に見えますが、この動きは投資家にとって「国家ブランディング」「地政学的アイデンティティ」「経済の実効性」という3つの重要な視点を示唆しています。

引用:middle-east-onlineより

国家ブランディングの再定義:アラブか、ファラオか

「メンフィス」という名称の採用は、エジプトが「アラブ世界の一員」という近代的な枠組みから、より独自の歴史を持つ「偉大なる文明国家」へとアイデンティティを再定義しようとする象徴的な動きです。

投資家にとって、国家のアイデンティティはソフトパワーそのものです。サウジアラビアの「NEOM」が未来志向を象徴するように、エジプトが「メンフィス」という歴史的ブランドを復活させることは、観光資源の最大化や国際的なステータス向上を狙った戦略的ブランディングと言えます。しかし、一方で国内の保守層やアラブ・ナショナリストからの反発を招くリスクもあり、社会的な分断がプロジェクトの停滞を招かないか注視する必要があります。

「ワシントンD.C.」モデルへの移行と行政効率

法案では、新首都に「特別州」としての地位を与え、大統領直轄の理事会がインフラや予算を管理する仕組みが提案されています。これは米国のワシントンD.C.をモデルにしたもので、官僚主義の打破と迅速な意思決定を目指す姿勢の表れです。

すでに2024年1月からは内閣や中央銀行、主要省庁の移転が進んでおり、ハードウェア(都市)だけでなくソフトウェア(法制度)の整備が加速している点は、ビジネス環境の透明性向上を期待させるポジティブな材料です。

まとめ

新首都を「メンフィス」と名付けることは、シシ政権が掲げる「新共和国(New Republic)」の象徴的な完成を意味します。投資家としては、この象徴的なブランディングが呼び水となり、外資誘致や不動産市場の活性化につながるのか、あるいは単なる「箱物行政」に終わるのか、その「実需との乖離」を厳しくチェックすべき局面に来ています。

歴史の重みを持つ「メンフィス」の名が、21世紀のエジプトに真の経済的繁栄をもたらすのか。議論の行方は、エジプトという国家の将来的な信用格付けを占う試金石となるでしょう。



引き続き、海外の最新情報を追っていきます!また、最新の情報を見逃さないためにもブログの通知情報が届く『MLP公式Line』にお友達登録をお願いします!!

累計不動産取引数567

海外不動産投資、移住・進出サポート
どんなお悩みでもご相談ください

累計不動産取引数567

海外不動産投資、移住・進出サポート
どんなお悩みでもご相談ください

SNS