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ドバイ不動産で最強はEmaarの株式投資では?
昨日・一昨日の記事では、ドバイ最大手デベロッパー Emaar(エマール) の株価が、不動産市場の「本当の温度感」を映し出していることをお伝えしました。
まだご覧になっていない方は、まずそちらからお読みいただくと理解が深まります。
Vol.1761:ドバイ最大手エマールの株価が示す「不動産市場の本当の温度感」
Vol.1762:株価の下落はEmaar(エマール)だけではない!
2002年に外国人がドバイで不動産を購入できるようになり、不動産セクターは一気に成長のエンジンへと変貌しました。
しかし、実はこの23年間で最も大きな恩恵を受けたのは、不動産を購入した投資家ではありません。
結論を先に言うと
一番儲かったのは、不動産そのものではなく “Emaar の株式” に投資していた人だった
という事実です。まずは、2002年からのEmaarの株式チャートをご覧下さい。
2002年当時、Emaarの株価は 1株=約1AED。
仮に 25,000AED(約100万円) を投資していたとすると、25,000株 を保有していたことになります。
現在の株価は 1株=13.65AED。単純計算では 23年で約13倍。
ですが、ここからが本題です。
Emaar はこの20年で複数回の株式分割を実施してきました。
それにより、当初25,000株だった保有株数は、現在ではなんと 521,950株 に増加しています。
これを現在価値に置き換えると、
521,950株 × 13.65AED = 7,124,617AED
つまり…
▶ 100万円(25,000AED)が
▶ 約2億8,498万円(7,124,617AED)に成長
資産は “284倍” に膨れ上がった計算になります。
為替を同水準と仮定した単純比較ですが、それでも数字のインパクトは圧倒的です。
不動産で284倍になった投資家は存在したか?
答えは NO です。
2002年からドバイで不動産投資を行ってきた人でも、物件価値が284倍になったケースは存在しません。つまりタラレバではあるものの、ドバイの不動産投資で最も効率よく利益を得られたのは「不動産そのもの」ではなく「不動産を作っている最上流」へ投資することだった のです。
ちなみに“今から”Emaar株に投資した場合は?
現在でもEmaarは 配当利回り7〜8% が期待できる状況です。家賃収入と比較すると、果たしてどちらが効率的でしょうか?もちろん株式には株式のリスクがありますが、
「不動産を買うのか? それとも不動産を生み出す企業に投資するのか?」
という視点を持つことは、投資戦略を大きく変える可能性があります。
第二のEmaar株式を狙え
過去を悔やんでも資産は増えない。重要なのは「次のEmaar」を探すこと
“あの時に投資していれば…”
そんな後悔をいくら並べても、資産は1円も増えません。
大切なのは、次にEmaarのような成長を遂げる可能性を持つ企業がどこか を探すことです。
おさらいですが、ドバイでは 2002年に外国人の不動産購入が解禁 されました。政府系デベロッパーであるEmaarは、この制度転換を追い風に一気に成長し、結果的に株価は長期的に莫大なリターンを生みました。そして今、同じ構図が再び起きつつある場所 があります。
それが アブダビ です。
アブダビでは 2019年に外国人の不動産投資が解禁 されました。しかもアブダビには、ドバイにはない 圧倒的な資金力(オイルマネー) が存在します。制度が整い、資金があり、都市開発の余地も大きい。これは、ちょうど20年前にドバイが経験した成長ストーリーと極めて似ています。
では、アブダビ版Emaarとも言える“最上流”はどこか?
答えは、
政府系最大の不動産開発会社「Al Dar Properties(アルダー・プロパティーズ)」 です。
• アブダビを中心とした都市開発の中核企業
• 政府系で信用度が高い
• 土地取得から開発までを一気通貫で担う“上流企業”
• ドバイの2000年代初期におけるEmaarとほぼ同じ立ち位置
まさに「次の長期大化け株」候補として、まず最初にチェックすべき企業だと言えます。
単純に現在の株価だけを見ると、Emaar と Al Dar のどちらが割安・割高かは判断できません。企業規模を正しく比較するには、時価総額 を見る必要があります。
2025年12月時点の時価総額は次のとおりです。
• Emaar:119.76 Billion AED
• Al Dar:65.26 Billion AED
現状、Emaar は Al Dar の 約2倍 の規模があります。
時価総額が小さいということは、“企業がこれから成長する余地が大きい” ことを意味します。
Emaar が長い年月をかけて現在の規模へと成長してきたように、Al Dar にも同じだけのアップサイドが存在しても不思議ではありません。
• ドバイと同じ制度変更(外国人購入の解禁)
• 圧倒的な資金力を持つアブダビ政府のバックアップ
• 都市開発の余地はまだ十分
• Emaarと同じ「最上流」ポジション
つまり、Al Dar が “第二のEmaar” になるシナリオは現実的に十分あり得る ということです。
私たちは、今のドバイで中途半端なオフプラン物件を購入するくらいなら、Al Dar の株式へ投資する方が、リスク調整後のリターンは合理的 だと考えています。
過去を振り返れば
「不動産を買うより、不動産を生み出す“最上流企業”に投資した投資家の方が長期的には圧倒的に報われてきた」という事実があります。
そして今、その最上流のポジションにアブダビで最も近いのが Al Dar Properties なのです。
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