Vol.1744:アメリカ国債のCDS上昇は危険信号?信用リスクを数値で読む方法

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埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Meti Lux Partners 
代表取締役CEO

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CDS(Credit Default Swap) とは??

Credit Default Swap(クレジット・デフォルト・スワップ)』、通称CDSとも呼ばれていますが、多くの方が一度くらいは耳にしたことがある言葉ではないかと思います。

CDSとは?

債券などの信用リスク(デフォルト=債務不履行リスク)をヘッジまたは取引するための信用デリバティブになります。CDSの『売り手』は、プレミアム(保険料)を受け取る代わりに、万が一デフォルトが起きた場合は損失を補填する義務を負います。

CDSの『買い手』は、プレミアム(保険料)を定期的に支払う代わりに、 発行体がデフォルトした際に損失補償を受けます。

簡単に言えば『債券が破綻した時の保険』だとイメージしてもらえば分かりやすいかと思います。

例えば
Aさんがアメリカ国債に100万ドル投資をしていたとします。しかし、Aさんはアメリカのデフォルトが心配です。もしアメリカがデフォルトしたら、投資をしている100万ドルが全て吹き飛んでしまう。どうしようと。そこで登場するのがCDSです。

Aさんはアメリカ国債のCDSを購入する代わりに、もし万が一、アメリカがデフォルトをしたとしても、CDSを発行した金融機関が損失補填をしてくれるため、投資をしている100万ドルが全て吹き飛ぶと言うリスクを回避できます。しかし、一方でCDSの保険料を支払う必要があるため、リスク回避はできるものの、リターンは保険料の支払い分、減少してしまいます。

一方で、CDSを発行している金融機関はアメリカがデフォルトしない限りは保険料が入り続けますので、儲かりますが、もしアメリカがデフォルトした場合は、損失補填をしないといけないため、大きな損失を被ることになります。

そして、CDSのプレミアム(保険料)は常に変動をしているため、プレミアム(保険料)が上がれば上がるほど『その債券のデフォルト率が上がっている』と言う、一つの目安にもなります。

各国のCDSのプレミアム(保険料)

下記のサイトで、各国のCDSのプレミアム(保険料)をチェックすることができます。

参照:investing.comより


例えば、
『アメリカ国債の5年物クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)』は2021年以降、プレミアム(保険料)が上がり続けているため、マーケットでは『アメリカ国債のデフォルト率が上がってきていると判断している』と言えますし




逆に『エジプト国債の5年物クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)』は2023年以降、プレミアム(保険料)が下がり続けているため、マーケットでは『エジプト国債のデフォルト率が下がってきていると判断している』と言えるわけです。



参考までに、日本は下記です。

まとめ

CDSのプレミアム(保険料)が上昇をしたからと言って、必ずしもその債券がデフォルトするわけではありません。しかし、一方で目安となる指標でもあるため、チェックをしてもらってもいいと思います。

チェック方法としては、プレミアム(保険料)の急上昇だけチェックしても仕方ないですので、中長期のトレンドを追うような形が良いと思います。

例えば
『2021年以降、一貫してアメリカ国債のCDSプレミアム(保険料)が上昇し続けている』とかです。

トレンドを追うことで、どこにリスクがあるのかを判断しやすくなってきます。


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