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香港、マカオ、中国本土を繋ぐグレートベイエリア構想
現在、中国には2030年までに
『広東―香港―マカオ大湾区（Guangdong-Hong Kong-Macao Greater Bay Area, 略称：GBA／粤港澳大湾区）』
と言う都市を完成させる国家プロジェクトが進められています。これは、香港・マカオと広東省（特に珠江デルタ地域）を一体化させて都市圏を強化するというビックプロジェクトです。
違う言い方をすれば『香港、マカオの独自性を潰し、完全に中国化する！』とも言えますが・・・
すでにHPもあります。
HP：https://www.bayarea.gov.hk/en/home/index.html
このプロジェクトは、どんな計画になっているのか？と言うと
【インフラ・交通ネットワークの強化・統合 】
高速鉄道、道路、港湾、航空といった交通インフラを密接に接続し、域内移動を高速かつ効率的にする。都市間を「1時間生活圏（1-hour living circle）」に近づける計画。
【イノベーション・技術集約型産業の育成】
域内で研究開発、ハイテク産業、スタートアップ、テック・金融サービスなどを集積させ、国際競争力の高い技術・イノベーション拠点とする。
【資本・人・情報の流動性向上】
香港・マカオと本土の間で、資本・金融、労働力、専門人材（研究者、技術者など）、データ・技術情報などの交流・往来を円滑化する。
【制度・標準・ルールの相互接続・整合性向上】
「香港・マカオ医療・機器接続」制度、クロスボーダー金融連携、域内共通標準（Greater Bay Area Standards）など、制度面・技術基準面での整合。
【居住・生活環境・公共サービスの均衡化】
湾区内での住環境や公共サービス（教育、医療、都市機能など）の質の向上・拡充を図り、「仕事・住まい・移動」が調和した都市圏をつくることを目指す。
【外交・国際競争戦略、国家統合の強化 】
湾区を外部にアピールできる顔、開放戦略の拠点として位置づけ、また国家統合・一体化戦略の一環としても機能する。香港・マカオの「内陸化・本土化」の促進。
と言う計画にはなっていますが、簡単に言えば『国家統合・一体化戦略の一環』だと言うことです。
香港に置いてある資産はどうするべきか？
本日、なぜ香港の記事を書かせて頂いたか？と言うと、具体的にクライアント様から
『香港に置いてある資産はどうするべきか？？』
と言うご相談があったからです。
弊社の回答は下記の通りです。
中国政府は、公式の場ではっきりと『国家統合・一体化戦略の一環』と言っています。つまり、2030年までには従来の香港と言う形はなくなり『グレートベイエリア』と言う、全く新しい都市が誕生すると言うことです。そのため、クライアント様の質問を違う言い方をするのであれば
『グレートベイエリアに資産を置いても大丈夫なのか？』
と言うことになります。
そして、弊社の答えとしては『中国を信用できるか？できないか？信用できない気持ちが強いなら、グレートベイエリアから資産を逃した方が良い！ちなみに、弊社は中国を全く信用できないので、グレートベイエリアに資産は置きません！』となります。
この問題は、香港と言う古い都市の話は完全に忘れた方がよく『中国主導のグレートベイエリアはどうなのか？』と言う視点で物事を見た方がいいです。
さらに、現在中国のトップである習近平氏は72歳。健康不安も囁かれれいるため、10年以内にはトップの座が変わる可能性も十分にあります。そうなれば、中国の政策は大きく様変わりします。もちろん、グレートベイエリアが私達海外投資家に取って、良い方向に行く場合もありますが、現時点ではどんな方向に行くのか？は全く予測はできません。
しかも、中国の政治はトップが白を黒と言えば黒になってしまう政治のため、その状況下で『グレートベイエリアに資産を置く』と言うのは、かなりギャンブルではないか？と思っています。
引き続き、海外の最新情報を追っていきます！また、最新の情報を見逃さないためにもブログの通知情報が届く『MLP公式Line』にお友達登録をお願いします！！
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