Vol.1710:米ドルの未来は危険?バフェットが語る資産防衛と通貨リスク

〇この記事を読むのに必要な時間は約5分です。

埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Meti Lux Partners 
代表取締役CEO

はじめに

現在、Meti Lux Partners(メティラックスパートナーズ)のエジプトオフィスでは、下記のサービスを提供をしており

・法人の登記
・銀行口座開設サポート
・エジプトの株式、国債の投資サポート
・移住サポート
・不動産の仲介、賃貸管理


特に『エジプト不動産の分割支払い×短期国債』の組み合わせは、多くの投資家様に大人気の投資スキームとなっております。


米ドルの保有は地獄行き!?

2025年5月に開催されたバークシャー・ハサウェイの60回年次株主総会で、ウォーレン・バフェット氏は、米ドルの長期的な価値に対し厳しい見通しを示しました。彼は次のように述べています:

Obviously, we wouldn’t want to be owning anything that we thought was in a currency that was really going to hell.(明らかに、「本当に地獄に向かっている」と思われる通貨で資産を持ちたいとは思わない)」 

引用:businesstodayより

背景にある問題点

1. 米国の財政・通貨政策への懸念
バフェット氏は、米国の高水準の債務や財政赤字が、ドルの信頼性と価値を脅かすリスクを孕んでいると懸念しています。 特に「財政政策が怖い」として、政策の動機が通貨価値を弱体化させる可能性に言及しました

2. 通貨分散の検討
上述の「他国通貨の保有」との発言は、バークシャーがドル依存からの一部脱却を模索している可能性を示唆しています

3. 貿易政策のリスクとグローバル関係
また、貿易政策に武器化傾向がある点を非難し、「貿易は武器であってはならない」と警告しました 。国際社会との協調を強く訴えています。

投資家への示唆

  • 通貨に依存する現金保有のリスク 長期的にはドルの価値が低下する可能性があるため、現金中心の資産戦略は見直しが必要かもしれません。
  • 通貨分散の重要性 為替リスクを低減するために、外貨建て資産や外国通貨での資金調達も検討材料です。
  • 国際情勢と政策の動向にも注視すべき 米国の財政政策、貿易政策、他国との関係などが、ドルの価値に与える影響を見逃せません。

アメリカは利下げでバブルになる?

アメリカのFOMCは、2022年以降のインフレ率低下を受けて、2024年後半から政策金利を引き下げてきました。

さらに今月開催予定のFOMCでは、景気後退懸念から『金利をさらに下げる』と予測されています。それもあり、アメリカのダウは過去最高価格を更新しています。

このまま『金利を下げ続ければ!』と言う前提条件ですが、もしこの状況で金利を下げれば、アメリカの株式は『バブル化懸念』する出てくると思っています。

また、金利を下げると言うことは市場に多くのドルを供給すると言うことなので、バフェット氏の『アメリカドルの保有は地獄行き』と言う警鐘も、現実味を帯びてくると思います。

まとめ

金融国家でもあり、世界一年収が高い(平均が)スイスにはこんな『格言』があります。

【多数派は基本嘘つき】
「人の行く裏に道あり、花の山!」
みんな並んでいるから行きたい!みんなが買っているから欲しい!実はこの思想が貧乏を産んでいる。みんなに合わせて流されて富を得た人間はこの世にいない!多数派が貧しくなる構図は、どの時代どの世界も同じと言うことを忘れるな!

この言葉は、昔からスイスの教育の中で教えられてきていることです。

投資の神様と言われるバフェット氏がアメリカドルに対して警鐘を鳴らしても、それでも多くの投資家は『アメリカドルが最強でしょう!』と、アメリカドルを信じて疑わないです。そしてここに来て、アメリカの利下げはバブル化懸念を高め、バフェット氏の警鐘が現実味を帯びてくることになると思っています。

アメリカドルの保有は『リスク分散』と言う視点で、保有をするべきだと思っていますが、その量に関しては『かなり減らし、他の外貨へ組み替えた方がいい』と私達も考えています。

「人の行く裏に道あり、花の山!」です!

引き続き、海外の最新情報を追っていきます!また、最新の情報を見逃さないためにもブログの通知情報が届く『MLP公式Line』にお友達登録をお願いします!!

コメント

累計不動産取引数567

海外不動産投資、移住・進出サポート
どんなお悩みでもご相談ください

累計不動産取引数567

海外不動産投資、移住・進出サポート
どんなお悩みでもご相談ください

SNS