Vol.1678:エジプトのスタートアップ最新動向|注目VC投資と有望分野【2025年版】

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埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Meti Lux Partners 
代表取締役CEO

はじめに

拝啓 盛夏の候、皆様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。

このたび、弊社主催にて「資産運用 勉強会」および「会員様向け懇親会」を、東京・大阪にて開催いたします。
新規のお客様を含め、どなたでもご参加いただける内容となっておりますので、ぜひこの機会にご参加賜りますようご案内申し上げます。

■ 募集人数(各会場共通)

  • 勉強会:各回 48名様(新規の方もご参加可能)
  • 懇親会:各回 8名様(※VIP・ゴールド会員様優先)

■ お申込みフォーム
下記フォームよりお申込みをお願いいたします。
:郵送: 2025年7月 オフライン勉強会・懇親会 申込フォーム

  • 懇親会:人数に限りがあるため【7月15日(月)締切】とし、抽選制とさせていただきます(VIP・ゴールド会員様を優先)。
  • 勉強会定員に達し次第、締切とさせていただきます。

勉強会の詳細は※こちら

エジプトのスタートアップ界隈

まずは、私が気になったエジプトのスタートアップ界隈のニュースをご紹介させて頂きます。

DPIによるAlameda Healthcareへの1億9,000万ドルの投資

英国を拠点とするDevelopment Partners International(DPI)は、エジプト最大の民間医療グループであるAlameda Healthcareに対し、1億9,000万ドルのマイノリティ出資(マイノリティ出資とは、企業の株式を50%未満の割合で保有する出資形態のことです。)を行いました。この投資は、エジプトおよび湾岸協力会議(GCC)地域での事業拡大を目的としています。 

引用:zawyaより

Sunny Side Venture Partnersの北アフリカ市場への進出

これは、少し古いニュースですが、日本のVCであるSunny Side Venture Partnersは、エジプトを含む北アフリカ地域を主要市場とする初のファンドを組成しました。既にエジプトのスタートアップ3社とスーダンの1社に投資を実行しており、現地に根ざした投資活動を展開しています。 

引用:prtimesより

RISEUP SUMMIT 2025の開催

2025年5月、エジプトの大エジプト博物館で最大のスタートアップイベント「RISEUP SUMMIT」が開催され、約350社のスタートアップが参加しました。イベントには、エジプト政府機関、有力投資家、国際機関、グローバル企業、日系企業などが登壇し、エジプトのスタートアップエコシステムの活性化が図られました。

引用:jetroより

2025年 アフリカVC投資額ランキング

エジプトでは年々、VCからスタートアップへの投資が増加をしてきており、盛り上がりを見せてきているのですが、アフリカ全体で見た時に、エジプトはVCからどれくらいの投資金額を集めてきているのか?ランキング形式でまとめました。

🌍 2025年 アフリカVC投資額ランキング

第1位:南アフリカ
2025年第1四半期において、南アフリカはケニアを抜いてアフリカ最大のVC投資先となりました。 同期間に約4億5,900万ドルの資金を調達し、これは前年同期比で減少しているものの、他地域と比較して安定した投資を維持しています。

第2位:ケニア
2024年にはアフリカ最大の投資先であり、6億3,800万ドルのVC資金を調達しました。 2025年第1四半期には約4億5,500万ドルを調達し、南アフリカに次ぐ第2位となっています。

第3位:ナイジェリア
2025年第1四半期において、ナイジェリアはアフリカ全体のVC取引件数の19%を占めました。

第3位:エジプト
2025年第1四半期において、エジプトはアフリカ全体のVC取引件数の19%を占めました。

第3位:モロッコ
2025年第1四半期において、モロッコはアフリカ全体のVC取引件数の19%を占めました。



ランキング形式でまとめて頂きましたが、上記の5ヶ国はそれほど大きな差はありません。一括りにアフリカ投資と言っても、北のエジプトから南の南アフリカまで『東京-ドバイ』間の距離があるくらい、巨大な大陸であり、一括りに『アフリカ』と語れるような場所ではありません。

そのため、アフリカは東西南北に分けて表現することが多く

北アフリカ:エジプト、モロッコ
西アフリカ:ナイジェリア
南アフリカ:南アフリカ
東アフリカ:ケニア、タンザニア、エチオピア


が、VCの投資先としてもほとんどになっています。また、これらを『アフリカビック4』とか『アフリカビック5』『アフリカビック6』とかも言いますが。

まとめ

今のエジプト政府は『スタートアップ支援』を政策の1つとして力を入れています。

税制優遇措置』として、年間収益が2,000万エジプトポンド未満のスタートアップに対し、税制上の優遇措置が導入されていたり、スタートアップ支援のための「Startup Charter」を策定中で、これにより約500社のスタートアップが支援対象となる見込みがあります。

特に、フィンテックやヘルステック分野での投資が活発化しており、エジプトがアフリカのスタートアップ投資の中心地として注目されてきており

北アフリカは、まず間違いなく『エジプト』が引っ張っていくことになると思います。(北アフリカで人口が1億人超えはエジプトだけですので)

VCから見てもエジプトは投資先として、非常に魅力的だと言うことですね。


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