Vol.1672:【2025年最新】フランス長期ビジタービザ(VLSビジター)完全ガイド|条件・費用・注意点

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埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Meti Lux Partners 
代表取締役CEO

はじめに

現在、Meti Lux Partners(メティラックスパートナーズ)のエジプトオフィスでは、下記のサービスを提供をしており

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フランス長期滞在ビジタービザ(VLSビジター)の概要

意外と知られていないですが

『フランスに移住をするのはめちゃくちゃ簡単!!』です。特に日本人であれば。

また、フランスで生活をしている日本人は多く、フランス全体に在留する日本人は約3.6万人であり、そのうちパリに居住している日本人は約1万人と報告されています。

基本的にフランスに限らず、外国人がその国に住みたいと思えば、どの国も住むための許可書、つまり『ビザ(VISA』の取得が必要になります。そして、そのビザの種類も色々ありますが、例えばフランスの場合は

・長期滞在ビザ
・学生ビザ
・就労ビザ
・起業家ビザ
・フリーランス/自営業ビザ


などがありますが、本日はその中で

『かなり簡単』『将来的には永住権の切り替えも可能』

フランス長期滞在ビジタービザ(VLSビジター)』について解説をしていきます。

フランス長期ビジタービザ(visa de long séjour temporairevisiteur)は、日本在住者がフランスで90日を超えて長期滞在する際に必要となるビザです 。このビザは観光や私的な理由でフランスに滞在する場合に適しており、フランスで就労せずに海外(フランス国外)からの収入や貯蓄で生活することが前提になります 。

ビザの有効期間は最短3か月から最長で1年程度まで発給され(申請内容に応じ決定)、ビザに記載された期間内でフランスに滞在することができます 。

VLSビジター主な要件と条件

  • 滞在目的・就労禁止: ビジタービザはあくまで観光や私的な長期滞在を目的とするビザであり、フランス国内で報酬を伴ういかなる職業活動も行わないことが条件です 。申請時に「フランスで就労活動を行わない」ことを誓約する書面を提出する必要があります(大使館指定様式のフォームに署名) 。
  • 経済的自立性(十分な資金証明): フランス滞在中に生活できるだけの十分な資金を自ら有していることを証明しなければなりません 。フランス政府の公式指針では、単身者の場合で月額約1,426.30ユーロ(2024年時点)を最低基準の生活費とみなしており、年間でこの金額を満たす資金が必要です 。この資金は給与所得に限らず、年金、不動産収入、貯金などフランス国外からの収入や資産で構いません 。申請時には銀行の残高証明や残高証明書(英文または仏文)、給与明細、年金受給証明書などから該当期間の資金を証明します 。求められる残高金額は為替や基準改定によって変動するため、最新の必要額を事前にフランス大使館等で確認することが望ましいです(例:2024年時点ではおおむね250万円台後半以上の残高証明が基準) 。
  • 住居の確保・証明: フランス滞在中の宿泊先(住居)を確保していることも重要な要件です。申請時に滞在先住所の証明書類を提出します 。具体的には、賃貸物件に滞在する場合は賃貸契約書(コピー)および直近の家賃支払い領収書、自己所有物件に滞在する場合は不動産登記簿謄本等の所有証明、親族や知人宅に滞在する場合は**滞在提供者が作成した宿泊提供証明書(受入れ承諾書)**および提供者の身分証(滞在許可証やID)のコピー、提供者の住所証明(公共料金請求書等)などが必要となります 。宿泊提供証明書には、申請者をどの立場で受け入れるのか、受け入れ期間、家賃の有無(無償提供の場合はその旨)を明記する必要があります 。ホテル等に滞在する予定の場合は、フランス到着後少なくとも3か月分のホテル予約確認書を提出します 。
  • 医療保険への加入: ビジタービザ申請者は、滞在中の医療費等に対応できる十分な民間医療保険(旅行保険)に加入していることも求められます 。シェンゲン規定により、この保険は緊急医療・救援・本国送還費用として最低3万ユーロの補償があることが必要です 。特にビジタービザの場合、フランスの公的医療保険や社会保障の対象外となるため、滞在期間全期間をカバーする海外旅行保険に加入してください 。例えば1年間のビザを希望する場合、保険証書も1年間(渡航開始日から翌年同日まで)有効となるよう契約する必要があります 。滞在期間に対して保険期間が不十分な場合、ビザが希望通りの期間発給されないことがあります 。

永住権(長期居住者カード)の取得

フランス長期ビジタービザは、基本的に有効期限は1年間です。しかし、1年後にフランスを出てかないといけないのか?と言うと、そんなことはなく『条件を満たしているのであれば、更新手続きが可能』です。そして、それを維持し続けていると『永住権の切り替え』も可能です。

フランスで合法的かつ継続的に5年間滞在すると

EU長期居住者カード(Carte de résident longue durée – UE)

の申請資格を得られます。このカードは10年間有効で、更新可能です。申請には以下の条件を満たす必要があります。

✅フランス共和国の原則を尊重する旨の誓約
✅過去5年間の合法的かつ継続的な滞在
✅安定した収入(社会保障給付を除く)
✅健康保険への加入
✅フランス語能力の証明(通常B1レベル以上)
✅フランス共和国の原則を尊重する旨の誓約

まとめ

フランスに合法的に住むことは、それほど難しくないですが『永住権の取得』となると、最大のネックは

『フランス語能力の証明(通常B1レベル以上)』かと思います。この『B1レベル以上』と言うのは次のようなことができるとされています

📢 話す(口頭表現)
・短い準備の上で、日常的な内容のスピーチができる。
・日常的な話題(仕事、学校、趣味など)について、簡単に自分の意見を述べることができる。
・経験、出来事、夢、希望、目標について話し、簡単な理由や説明を加えられる。

👂 聞く(リスニング)
・テレビやラジオのニュースやインタビューなど、明瞭な発音であれば理解可能。
・はっきりと話された標準的なフランス語での日常的な会話を理解できる。

📖 読む(読解)
・簡単な報告書や説明文を読める。
・日常的な文章(広告、案内文、記事など)を理解できる。

✍ 書く(作文)
・自分の意見、経験、感想を簡単に記述できる。
・簡潔で論理的な文章(メール、レポートなど)を書くことができる。


これは日本の英検で言うと『英検準2級から2級』レベルと言われているので、フランス語を1から学ぶ方にとっては、かなりハードルが高い内容です。

フランス語が話せない人が『フランス長期ビジタービザ』から永住権を狙うのは、かなりハードルは高いですが(逆にフランス語が話せる人は簡単です)、ただ『フランス長期ビジタービザ』は無限更新が可能なので、永住権は取れなくれも、合法的にフランスに住み続けることは可能です。



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