
はじめに
現在、Meti Lux Partners(メティラックスパートナーズ)には、2つの部門があり
・アセットマネージメント部門
・タックスプランニング部門
アセットマネージメント部門に、UAE(ドバイ、アブダビ)、エジプト、ジョージア、パリなどの不動産投資、ジョージアの銀行口座開設や、ナイジェリア、セルビア、ジョージア、エジプトの証券口座開設などがあったりします。
タックスプランニング部門には、税金対策で活用をするアフリカタックスヘイブンの財団設立やドバイやジョージアなどの法人登記などがございます。特に財団は世界中の人からの人気が高いスキームになってきます。
新ローマ教皇
本日は、長年タックスヘイブンの業界にいて避けては通れない『神の銀行』について解説をしていきたいと思います。
2025年5月18日、バチカンのサンピエトロ広場で第267代ローマ教皇レオ14世(本名:ロバート・フランシス・プレヴォスト)の就任ミサが執り行われました。彼は史上初のアメリカ出身の教皇であり、教皇フランシスコの後継者として選出されました。就任ミサには約15万人の信者と151の国際代表団が参列し、ウクライナのゼレンスキー大統領やイスラエルのヘルツォグ大統領などが出席しました。
レオ14世は、聖アウグスチノ会出身で、ペルーでの宣教活動や教会改革に尽力した経験を持ちます。彼は教皇名に「レオ」を選んだ理由として、産業革命期に労働者の権利を擁護したレオ13世の精神を継承する意志を示しました。また、人工知能(AI)の発展を「人類が直面する最大の課題の一つ」と位置づけ、倫理的な開発と人間の尊厳の保護を強調しています。
教皇レオ14世の就任は、カトリック教会における伝統と革新のバランスを模索する新たな時代の始まりを示しています。彼のリーダーシップが、教会の内外での課題にどのように対応し、信者との信頼関係を築いていくのかが注目されます。
引用:yahooニュースより
世界は新ローマ教皇の誕生で『お祝いモード』ですが
一方で、バチカンには昔からお金に関する黒いウワサが絶えなく『神の銀行』と呼ばれる銀行が存在をしているのをご存知でしょうか?
神の銀行と呼ばれた「バチカン銀行(IOR)」
『神の銀行』とは?
正式には『宗教事業協会(IOR: Istituto per le Opere di Religione)』のことを指します。この銀行はバチカン市国に属し、主に宗教的・慈善的目的の資金を取り扱っていましたが、長年にわたり秘密主義的で監査も不透明な運営が続き、さまざまなスキャンダルの温床となってきました。
神の銀行、またはバチカン銀行とも呼ばれていますが、正確には『銀行』ではありません。
もう少し分かりやすい表現で言えば『投資組合』と呼んだ方が、分かりやすいかもしれません。
カトリック教会全体の資金を管理する組織が『投資組合』であり、この投資組合を通して、世界中の政治家に資金が送られてきた経緯があります。しかも不透明に。
そして、このことが世に知られる事件になったのが
『アンブロジアーノ銀行事件』です。
アンブロジアーノ銀行事件とは?
アンブロジアーノ銀行とは?
1896年設立をした、イタリアミラノを拠点とする由緒ある銀行です。第二次大戦後に急成長し、1970年代には海外支店を多数持つ国際銀行までに成長した銀行です。今で言えばHSBCのような銀行です。
そして何を隠そう、この『アンブロジアーノ銀行』の最大株主が『神の銀行であるバチカン銀行』だったのです。
事件は1970年代に起きます。
1975年に『アンブロジアーノ銀行』の会長職に『ロベルト・カルヴィ(Roberto Calvi)』が就任します。ロベルト・カルヴィが会長に就任をした、1975年から急速に『アンブロジアーノ銀行』の国際化が始まり、しかもその場所が
バハマや、ルクセンブルク、ペルーなど、当時『タックスヘイブン』として悪名高い地域ばかりです。
ちなみに
『ロベルト・カルヴィ(Roberto Calvi)』はフリーメイソン系秘密結社『P2(Propaganda Due)』のメンバーです。フリーメイソンが出てくる時点で、きな臭さがプンプンしますが。
神の銀行に、世界中から
『名目上は宗教・慈善目的』で、お金送られます。
そして、そのお金が
『アンブロジアーノ銀行を通じて、世界中のタックスヘイブンの支店に送られ、さらにそこから世界中の要人や政治家、マフィアなどに送金がされていました』
そして『神の銀行が、そのマネロンの仲介をすることで、送金額の10%を報酬で得ていました』。
このことがイタリアの週刊誌により暴露されたことで、世界中に『神の銀行』の存在が世に知られるようになり
1981年『イタリア当局が資金洗浄、外為法違反の疑いでカルヴィを逮捕』します。(後に、なぜか
すぐに、保釈されてしまいますが。)
そして、この逮捕をキッカケに『神の銀行が行ってきたマネロンの全容が全て分かる』と思われましたが
1982年6月に
『突如、アンブロジアーノ銀行の約13億ドルの債務が発覚し、銀行はいきなり破綻。そして、同月17日、ロベルト・カルヴィの遺体がロンドンのブラックフライアーズ橋下で発見されます。さらにその後も、当時、送金などを実行したとした銀行の幹部連中が続々と謎の死を遂げ、結局は神の銀行のマネロンの全容が分かることはなく、全てが闇へと消えた』のです。
まとめ
このアンブロジアーノ銀行の話は有名な話ですが、実はその後も、根本的な本質は何も変わっておらず、カトリック教会のお金に関するスキャンダルは続きます。
2012年:新たな内部告発により、資金洗浄が頻繁に行われていたことが判明。約5000口座の不正口座が発覚。
2021年:バチカン初の金融犯罪訴追
などなど、こんなのは本当に氷山の一角であり、誰がローマ教皇になろうが、本質は何も変わらず『神の銀行は、どこまで行っても神の銀行』なのです。
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