Vol.0149: FATFによるマネロンチェック

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埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Meti Lux Partners 
代表取締役CEO

FATFという国際組織をご存知でしょうか?

FATFとは
FATF(Financial Action Task Force on Money Laundering:金融活動作業部会)は、マネー・ローンダリング対策における国際協調を推進するために、1989年のアルシュ・サミット経済宣言を受けて設立された政府間会合です。2001年9月の米国同時多発テロ事件以降は、テロ資金供与に関する国際的な対策と協力の推進にも指導的役割を果たしています。(※JAFICより

簡単に言えば、FATFはマネーロンダリングを監視する国際機関です。近年、このFATFによる銀行へのチェックが非常に厳しくなっており、その影響で各国の銀行もマネロンに対して極めて慎重になっています。

そして、FATFの監査が厳しくなっているだけでなく、銀行が特に警戒している理由は「マネロンが見つかった際に課される巨額の制裁金」にあります。

※日本経済新聞より

本来、マネロン行為をしたのは銀行ではなく口座の保有者ですが、「そのチェックを怠った」とみなされることで、銀行にも責任が及びます。そのため、近年では銀行に対して巨額の制裁金が課される事例が増えており、銀行としてももはや他人事ではいられない状況なのです。

場合によっては、この制裁金が原因で銀行が破綻するということも実際に起きています。昨日ご紹介したジョージア共和国の銀行に関する件も、まさにこの流れの中で起こったものです。

今は世界的に見ても、銀行が非常にピリピリしている時期です。クライアントの皆様には、くれぐれも「合理性に欠ける送金」をされないよう、十分にご注意いただければと思います。

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