かつて、アメリカのAppleがiPhoneを発表したばかりの頃、スマートフォン市場シェアはiPhoneの1強でしたが、その後Googleがアンドロイドをオープンソース化したことで今ではアンドロイドが市場の中心となりました。
Appleは自社でハードからソフトまで開発するスタイルなので、AppleのOSを搭載した他社スマートフォンは登場しませんが、Googleのアンドロイドはオープンソース化されているため多くの企業が開発に参加し、さまざまなスマートフォンを市場に投入できるのです。
開発者が多いというのは仮想通貨の世界でも非常に重要だと私たちは考えています。多様な会社が多様なサービスを世に出すからこそ、想像もしなかった面白いサービスが登場するのです。
現在、世界中には1000を超える仮想通貨があると言われていますが、その中で20社以上の企業が開発に関わっている仮想通貨は30にも満たないと思います。開発がなければ10年後、20年後に世の中から消えるのは当然であり、970以上の仮想通貨は消えていくと考えています。
現在最も開発者が多いのはビットコインやイーサリアムだと思いますが、評価は低いものの世界中に開発者が多い仮想通貨がNEMです。NEMブロックチェーンはアラブのMOCDと協力協定を結んだり、ウクライナで技術支援を行ったり、AIソリューションと提携するなど、多くの場所で開発が進められています。
多くの人が多くの場所でさまざまなサービスを開発することこそ今の仮想通貨市場において重要であり、目先の価格ではなくこの点に注目して投資することが大切だと思っています。