少し前の記事に書かせて頂きましたが、今年に入りジョージアの不動産は大きく上昇へと転じました。上昇に転じたと言っても、まだまだ安い水準ですが、昨年の安い価格を見ているとやはり「上がったなぁ」という感は強いです。もちろん、それは昨年不動産を買われた弊社のクライアントにとっては良いニュースですが、その一方で「来年お金ができたら買いたい」と言われていた方々には「くやしいなぁ」という気持ちがあります。
上昇の背景には「観光客の増加」による賃料上昇が最大の理由ですが、その中で一つ懸念材料があります。それは「どの国の観光客が増えているのか」という点です。基本的には全体的にどの国の観光客も増えていますが、その中で「ジョージア⇔中国」の直行便が就航したことで、今までいなかった観光客、つまり中国人が増え始めています。増え始めていると言っても、今まで0や1だったのが2になったというレベルですが、私はこれが一気に8や10にならないかと心配しています。
そして、その心配をさらに煽るのが下記のニュースです。
※Georgia Todayより
なんとジョージアの教育庁はジョージアで中国語を普及させるために中国と契約を締結し、中学校から中国語を教えるそうです。そしてその目的は、今後数年で労働市場で中国語を使う機会を増やすことにあります。つまり、ジョージアにどんどん中国人が来やすい環境を作るということです。
これの何を心配しているのかというと、「一気に中国人が来て、チャイナタウンのようなものがどんどんでき、不動産市場があっという間にバブル化しないか」ということです。実際、これと同じようなことがシンガポールでも起きました。シンガポールの政策を模倣しているジョージアも、同じようなことが起こってしまうのではと懸念しています。すでに投資済みの方は問題ありません。しかし、バブルが起これば私たちはジョージアでは新しい投資はできなくなるので、次の市場を見つけていかないといけません。