Vol.0126:不動産市場の下落へ追い打ちか?

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埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Meti Lux Partners 
代表取締役CEO

過去にも書かせて頂いたことがあったと思いますが、「不動産価格が上昇する理由の裏側には必ず融資が通りやすい」という状況が存在します。不動産を現金一括で購入する人もいますが、大多数の人はローンを組んで購入します。ローンが通りやすいということは不動産が売れやすい環境を作り、不動産が売れるから不動産価格が上がるのです。

スルガ銀行の問題が起こる前、スルガ銀行に限らず日本全国の銀行が「いけいけドンドン」で融資を実行していました。だからこそ、普通のサラリーマンが2億、3億のお金を借りられ、それが不動産市場へ流れていたのです。しかしスルガ銀行の問題により、スルガ銀行のみならず全国の銀行に金融庁が監査に入ることになりました。これにより銀行は「いけいけドンドン」とはいかなくなったわけです(銀行は金融庁に逆らえないので)。

そしてここにきて「レオパレス問題」です

※Yahooニュースより

もともと、レオパレスの融資は融資が通りやすかったです。

※AERAdotより



「ある地方銀行の融資担当者はこう打ち明ける。『銀行が不動産管理業者にアパート建設の顧客を紹介した場合、業者から紹介手数料を受け取る契約を結んでいる』」と記事にあるように、これが理由で銀行の審査も緩くなるわけです。

投資家にとって審査が緩いことは良いことですが、「全国で審査が緩い=不動産価格が上昇」「全国で審査が厳しい=不動産価格が下落」という認識はしっかりと持っておくべきです。つまり今後、スルガ、レオパレスの問題などで銀行は融資を実行しにくい環境になり、不動産価格が大きく下落に転じる可能性はかなり高いです。不動産は株式のように急激に下落することはないため、じわりじわりと下落していきます。そのため「マイホームを検討」の方は狙ったエリアの不動産情報を毎月チェックしていくのが良いと思います。おそらく東京五輪以降は、さらなる下落があると思います。

 

累計不動産取引数567

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