不動産を購入する際にローンを組む人は多いと思いますが、日本のローンは金利は低いものの「かなり鬼ローン」だと感じています。何が鬼ローンなのかというと、それはローンの返済ができなくなったときです。日本ではローンの支払いが滞ると金融機関は担保に取っている不動産を差し押さえ、売却手続きに入ります。ローン残高が5000万円で売却額が3000万円だと2000万円の残債が残りますが、それでも金融機関は他の資産の売却を迫り、完済を要求します。日本ではこれが当たり前だと思われていますが、海外では当たり前ではありません。
例えば、海外ではローン残高が5000万円で売却額が3000万円でも、そこで終わりです。それ以上の返済義務はなく、担保以上の資産を差し押さえることはありません。担保の売却で残債が残るのは金融機関の責任とされるのです。その分、金利は高い場合もありますが、弊社は日本のローンよりも海外のローンの方が良いと考えています。多少金利が高くても、数千万円単位の大きな借金ならリスクを限定的にしておくべきだと思うからです。
海外で不動産を購入する際、金利が高いことを懸念する人もいますが、ローン返済ができなくなっても担保に入れた不動産以上の資産を要求されないのであれば、金利の高さはそれほど問題になりません。
例えば、不動産価格10万ドル、ローン額8万ドル、金利8%、期待利回り20%という条件の場合、日本の低金利感覚では「金利8%!?」と思うかもしれませんが、金利以上に高い利回りが期待できます。仮に支払いができなくなっても、失うのは購入した不動産だけであり、預金や車、自宅などが取られることはありません。そう考えれば、金利8%でも大きなリスクにはならないと考えています。