Vol.0110:追跡から誘致へ

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埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Meti Lux Partners 
代表取締役CEO

現在、私たちは世界の流れの中で、国の姿勢が次の2つに分かれてきていると感じています。「税金を徴収するために徹底的にコストをかけて納税者を追い続ける国」と、「税金を徴収するために追うのではなく、より良い待遇で誘致しようと考える国」です。この差は、法人税を含めあらゆる税金が高い日本のような国と、税金が低いジョージアのような国で顕著です。

税金が高い国では、課税逃れで納税者が国外に出た際も、それを徹底的に追跡・調査することにコストをかけても、税率が高いために追い続ける価値があります。まさに日本がその典型です。一方、ジョージアのように税率が低い国では、もともと税収が少ないため、課税逃れを追うよりも、他国から新たな納税者を誘致し、納税者のパイを増やした方が効率的だと考えます。だからこそ、このような国では移民が増え、移民の増加によって税収を確保する戦略が取られています。外に出たい人は自由に出ればよい、それよりも海外からの投資を呼び込み、移民を増やすことが優先という考えです。

国としてどちらの方法が良いかは、その国の事情により一概には言えませんが、グローバルに投資を考える際に重要なのは、「税金を徴収するために追うのではなく、より良い待遇で誘致する」という姿勢の国を起点として投資を展開することが、投資家にとって大きなメリットになると私たちは感じています。

累計不動産取引数567

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