ジョージアの大統領選挙が、いよいよ次の日曜日、2018年10月28日(日)に迫っています。ジョージアの大統領の任期は5年と長く、それゆえ新政権では長期的なビジネスプランを構築しやすくなるという点も注目されています。
現職の大統領を含め、現在有力な候補は3人いますが、その中でももっとも当選の可能性が高いと言われているのが、以下の人物です。
・Salome Zurabishvili(サローミー・ズラビッシュビリ)
もちろん選挙ですので、彼女が100%当選するとは言えませんが、それでも彼女が多くのジョージア国民に支持されている理由は、ジョージアという国の現状と国民の「望む未来」に対して、彼女の経歴がそれを実現できると期待されている点にあります。
サローミーはフランス生まれで、大学もフランス、政治家としてのキャリアもフランス大使の経験があり、またジョージアの外務大臣を務めていた時期には、主にヨーロッパ諸国との関係強化に尽力し、多くの外交パイプを築いてきました。
かつて、日本が戦争に敗れ、すべてを失った中で「いつか欧米のような先進国の仲間入りをしたい」と願いながら復興を進めてきた時代がありました。それと少し似ているかもしれませんが、旧ソ連から独立したジョージアも、国が混乱していた時期を経て、国をまとめ成長させてきました。
その結果、今では「世界でビジネスがしやすい国ランキング第4位」と評価されるまでに成長し、国民の間には「いつかEUの一員になりたい」という願いが広がるようになっています。
だからこそ、EU各国と強いパイプを持つサローミーこそが、大統領にふさわしいと考える人が多いのです。もし彼女が当選すれば、ジョージア初の女性大統領が誕生することになります。
10月28日の選挙結果については、また改めてブログでご報告させていただきます。