日本ではあまり報道されることはないと思いますので、このブログで取り上げようと思いますが、世界の中でも大きな影響力を持つ中国は、ジョージアを重要な国の一つと位置づけ、経済戦略を構築しようとしています。
その経済戦略とは何かというと、「シルクロード経済構想」、またの名を「一帯一路構想」と呼ばれる中国の巨大な国家プロジェクトです。簡単に言えば、EUの中国版のような構想と言えるかもしれませんが、EUと大きく異なる点としては、「一帯一路」では中国が絶対的な主導権を握っているということです。
そして、その一帯一路構想にはジョージアも参加国として名を連ねています。
すでに貿易の拠点となっているトルコも一帯一路構想に加わっていますが、トルコからロシアへ陸路で向かう場合には、地理的にジョージアを通らざるを得ません。だからこそ、中国としてはこのジョージアという国も一帯一路の中でしっかり押さえておきたかった、ということなのでしょう。
しかしながら、少し懸念しているのは、まだまだ物価や不動産価格が安いジョージアに、中国からの資金、いわゆるチャイニーズマネーが大量に流入することで、価格が急騰してしまうのではないかという点です。
世界中どこへ行っても見られるように、チャイナタウンが形成されている背景には、中国人の人の多さと資本力、そして短期間でコミュニティを作り上げる彼らの特性があります。その意味でも、今後のジョージアの変化には注意が必要かもしれません。