今から20年前といえば1998年ですが、この年に何があったのかというと、AppleのiMacやMicrosoftのWindows 98が世の中に登場した時代です。その頃を思い出していただきたいのですが、1998年に「20年後の経済はこうなる」と言って、『SNS』『インスタ映え』『スマートフォン』『AI』『アプリ』といったものを予測できた人がいたでしょうか?おそらく、そんな人はいなかったはずです。
つまり、何が言いたいのかというと、これから先の20年後の未来は「私たちが想像できないほど劇的に変化する」ということです。だからこそ、これからの時代において重要なのは「一国に依存しない」という考え方だと思っています。
具体的な例として、2009年以前の香港では、銀行口座の開設は郵送ででき、海外送金にも制限がありませんでした。しかし、現在ではどうでしょうか?銀行窓口に行っても口座開設を断られることもあり、海外送金は制限だらけ。さらには口座開設時に税番号の提出まで求められるようになりました。このように、制度は大きく変化してきているのです。
だからこそ弊社では、香港に代わる銀行口座の選択肢をジョージアに求めました。ジョージアでは、口座開設が郵送で可能であり、税番号も不要、海外送金にもほとんど制限がないという、かつて英国統治下にあった頃の香港のような自由な環境が残っています。
しかし、この状況も未来永劫続くとは限りません。20年後、30年後には、香港のように大きく不便な銀行制度へと変化している可能性もあるのです。だからこそ、銀行口座を香港からジョージアへ移した時と同様に、「一国に依存しない柔軟な考え方」が今後ますます求められてくるのです。
現時点のジョージアは、規制はほとんど存在せず、自由があります。現行の法律では外国人が不利益を被るような内容は一切なく、税制も安く、経済は成長しており、移民の数も増えています。政治的リスクも非常に小さく、何の問題もなく、むしろメリットだらけの環境です。
しかし、かつての香港がそうであったように、「ジョージアも大きく変わってしまう可能性がある」ということを、常に頭の片隅に置いておくことが重要です。だからこそ、私たちはすでにジョージアに代わる国の準備も進めています。
ジョージアのような国がいくつか準備できていれば、そのうちの1つや2つが利用できなくなったとしても、ネット上で資金を移動させるだけで対応できるという柔軟な体制が整います。
これこそが、「一国に依存しない柔軟な考え方」だと、私たちは考えています。