1997年まで、イギリスが統治をしていた香港ですがそれまでの香港は『自由があり、オフショアと言う場所に相応しい所』でした。
しかし、中国に返還された後は、時間と共にイギリスが統治していた時代にあった自由はなくなりつつあります。
中には「中英共同宣言」によって、1997年の返還から50年間はイギリス統治時代のルールが適用されるから『大丈夫だ』と思っている人もいますが2014年11月に駐英中国大使館が『今は無効だ!』と言い
50年ルールはあっさり無効にされているわけです。
中国らしいと言えば中国らしいですが・・・・
このことは、日本でも報道されています。
※産経ニュースより
それでもまだ『香港をイギリスの統治時代と同じ』と思っている人々は『いったい香港の何を見ているのか?』『香港に住んでいる人はそんなことは思っていない』と言うことを知っているのか?と疑問に感じるわけですが・・・
そんな香港ですが、弊社では『近い将来、香港から海外へお金を送金できなくなる日が来る』と思っています。
それはある特定の銀行を指しているわけではなく香港にある全ての銀行がです。
そして、それを感じさせる出来事が香港では起きています。そのことを話させて頂く前に『中国本土での出来事』を先に書かせて頂きます。
中国では、海外へ送金できる金額が年間で1人5万ドルまでと言うルールがあります。
これは中国人だけではなく、外国人にも適用されているため中国で働いている方は、自国に戻る際に中国で稼いだお金をどうしよう?と悩むわけです。簡単に送金ができないので。
そこで、中国人が目を付けたのが『仮想通貨』でした。
中国国内で『ビットコインに両替をし、それを海外へ送り両替』。これだと、年間で1人5万ドルの包囲網に引っかからなかったのです。
そして、中国から資本流失を恐れた政府は『中国国内での仮想通貨取引を禁止にしたのです』。
しかし、こんなことで諦める中国の富裕層ではありません。中国の富裕層は、中国政府を信用していないため何が何でもお金を海外に逃がしたいわけです。
そこで、次に目を付けたのが『香港へのハンドキャリー』です。
香港へ現金を持っていき、ATMや窓口で入金をする。そして、その口座から海外送金をすると言う物です。
また、それを斡旋する外国人も香港にいて(手数料で10%近く取られます)外国人の口座を使い、海外へお金を送金しています。
もちろん、このことを黙認する中国政府ではありません。
すでに中国政府は動き出しており香港でATMや窓口での高額入金に対する徹底したチェックや、海外送金の際のチェックなどを強化しています。
これは、過去の香港ではなかったことですが銀行の窓口では『説明できなければ禁固刑もある』と脅されるくらいです。
そして、この規制はさらに強化され今後数年で、中国本土同様外国人も含めて『海外送金が行いにくい国になる』と思ってます。
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