Vol.1778:エジプト新首都のモノレールはいつ開業?旧市街と結ぶ最新交通インフラと国家プロジェクトの現在地

〇この記事を読むのに必要な時間は約6分です。

埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Meti Lux Partners 
代表取締役CEO

はじめに

現在、Meti Lux Partners(メティラックスパートナーズ)のエジプトオフィスでは、下記のサービスを提供をしており

・法人の登記
・銀行口座開設サポート
・エジプトの株式、国債の投資サポート
・移住サポート
・不動産の仲介、賃貸管理


特に『エジプト不動産の分割支払い×短期国債』の組み合わせは、多くの投資家様に大人気の投資スキームとなっております。

新首都と旧市街を繋ぐ交通手段

まずは、下記の映像をご覧いただければと思います。

参照:Instagramより


こちらは、エジプトの新首都をテスト走行する完全自動運転(運転手なし)のモノレールです。(※映像は2026年1月11日時点のものになります。)

このモノレールは、

「新首都 ⇄ ニューカイロ ⇄ カイロ(旧市街)」

を結ぶ主要な交通インフラとして整備されています。

さらに、モノレールだけでなく、

  • 新首都 ⇄ カイロ国際空港 ⇄ カイロ(旧市街) を結ぶカイロ・ライトレール(LRT)
  • 新首都 ⇄ ニューカイロ ⇄ カイロ(旧市街) を走行する路線バス

など、複数の交通手段が並行して整備されています。

これにより、新首都とカイロ(旧市街)は、単一路線ではなく、複数ルートで柔軟に行き来できる都市構造が形成されつつあります。

すでにモノレールの線路や駅舎は完成しており、現在は頻繁にテスト走行が行われています。実際にエジプトで生活していると、街中でモノレールが走行している様子を目にする機会も増えてきました。

インフラ整備が「計画段階」ではなく、実際の稼働フェーズに入っている点は、エジプト新首都プロジェクトの進捗を判断するうえで、非常に重要なポイントと言えると思います。

いつ開業する??

「すでにモノレールの線路や駅舎は完成している」となると、投資家として次に気になるのは

『モノレールの開業はいつなのか?』

という点ではないでしょうか。

政府発表では、モノレールの開業時期は「2026年1月」とされています。つまり、予定上は“今月”ということになります。ただし、このスケジュールはテスト走行が問題なく、安全性がスムーズに確認できた場合を前提としたものです。

実際には、テスト走行の段階で何らかの不具合や調整点が発生するのは自然な流れであり、それらを修正するための期間は必ず必要になります。

こうした現実的なプロセスを踏まえると、実際の開業時期は

「2026年3月〜5月頃」

になる可能性が高いと見ています。

もっとも、線路や駅舎といったハード面はすでに完成していることを考えれば、ここからさらに2年、3年と大幅にスケジュールが遅延する可能性は極めて低いでしょう。

このモノレールの開業を一つの起点として、新首都は本格的に動き出す計画となっています。いわば「都市としての正式オープン」です。

エジプト政府は、今後3年以内に新首都を人口100万人規模の都市へ成長させることを目標にしており、将来的には1,000万人以上が生活するメガシティを構想しています。

参考までに、東京23区の人口は約1,000万人です。

そして新首都の面積も、東京23区とほぼ同規模になります。

つまりイメージとしては、

「何もなかった荒野に、東京23区クラスの都市を一から造っている」

と考えると、非常に分かりやすいかと思います。

この国家プロジェクトが立ち上がったのは2016年です。当時、この場所は完全な荒野でした。そこから都市設計を行い、インフラ工事を進め、さらに行政施設や各種施設の建設を重ね、9年という時間をかけて、ようやく現在の段階に到達しています。

すでに各省庁や国会議事堂などの行政施設は完成しており、移転作業も進行中です。実際に、公務員の方々が新首都で業務を行っている状態にあります。

よくある質問として、

「政権が変わったら新首都計画は白紙になるのでは?」

という声があります。

確かに、2016年の計画立ち上げ当初であれば、その可能性はゼロではありませんでした。しかし、ここまで進んだ段階で計画が中止になることは、まずあり得ません。

そもそも新首都の計画は、単なる人口増加への対応ではありません。

現在の旧市街(カイロ、ギザ)は、インフラが十分に整備されておらず、再開発も現実的に困難な状況です。例えば、旧市街のインターネット速度は約15Mbps程度です。一般的に、快適な動画視聴には最低でも100Mbps以上が必要とされる中、IT時代の経済活動に対応できているとは言えません。

エジプトの将来を考えれば、

インフラが整備され、企業と人々が「まともに経済活動できる都市」

は不可欠です。その受け皿として設計されたのが、新首都なのです。

9年という時間と莫大な国家予算を投じ、ここまで進めてきた計画を、政権交代を理由に

「やっぱりやめた」

という判断がなされるとは、現実的に考えられません。

むしろ、

「では旧市街の問題をどう解決するのか?」

「また9年かけて、別の場所に新しい都市を造るのか?」

そう考えれば、今ある新首都計画をやり切ることが、最も合理的で効率的な選択であることは明白です。

これが、現在のエジプト新首都を取り巻く状況なのです。



引き続き、海外の最新情報を追っていきます!また、最新の情報を見逃さないためにもブログの通知情報が届く『MLP公式Line』にお友達登録をお願いします!!

コメント

累計不動産取引数567

海外不動産投資、移住・進出サポート
どんなお悩みでもご相談ください

累計不動産取引数567

海外不動産投資、移住・進出サポート
どんなお悩みでもご相談ください

SNS