Vol.1771:アブダビの本気!Aldar×Mubadalaが世界資本を呼び込むGCC不動産投資ハブ構想!

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埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Meti Lux Partners 
代表取締役CEO

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アブダビ発:AldarとMubadala Capitalがグローバル投資家向け投資

アブダビを代表する不動産大手 Aldar Properties PJSC と、政府系投資会社の資産運用部門 Mubadala Capital は、両社の強みを結集した新たな投資管理プラットフォーム 「Aldar Capital」 を設立すると正式に発表しました。2025年12月4日に公表されたこの発表は、中東・湾岸地域(GCC)の不動産・インフラ資産へのグローバル機関投資家の資金流入を加速させる戦略的重要プロジェクトとして注目されています。

Aldar Capitalは、アブダビグローバルマーケット(ADGM)を本拠地に置く投資管理会社として設立される予定で、世界の機関投資家がUAEおよびGCC地域の高品質な不動産・インフラ資産へアクセスできるプロフェッショナルな投資商品・サービスを提供するプラットフォームを目指しています。

第一弾の投資ファンドは2026年に立ち上げを予定しており、目標調達額は10億ドル(約1,160億円)としています。

両社はこれまでアブダビ内外の不動産市場で広範な協業を行ってきました。Aldarは商業、住宅、物流、ホスピタリティなど多様な資産クラスで約47億AED(約1,280億円)以上の実績を持ち、Mubadala Capitalは数百億ドル規模の資産を運用する世界的な資産運用機関として、国際的な投資家ネットワークを有しています。

今回のパートナーシップは、地域成長と国際資本をつなぐ「架け橋」としての役割を担うという狙いがあり、特に機関投資家にとっては、従来アクセスが限られていたGCCのインフラ・不動産商品への投資機会を、透明性の高い運用・ガバナンス体制の下で提供する仕組みとなる予定です。

Aldar Capitalの設立は、単なるファンド運用会社の立ち上げを超えて、アブダビを世界的な機関投資のハブへと進化させる象徴的な一歩でもある。ADGMという国際金融センターを舞台に、地域の不動産・インフラ資産をグローバルな資本市場と結びつけることで、UAEの経済多角化戦略(非石油部門の拡大)がさらに推進されることが期待されています。

また、投資家にとっても分散投資・インカム収益追求の選択肢が広がることで、GCC資産が「世界の投資ポートフォリオ」の中核的な位置づけを得る可能性を高めます。

Aldar Capitalが2026年に立ち上げる第1号ファンドの調達・運用が成功した場合、GCC地域の不動産・インフラ市場への国際的な資金流入が加速することは確実視され、特に海外の年金基金、保険会社、ソブリンウェルスファンドにとって、投資機会の拡大は魅力的な選択肢となると思われます。

今回の発表は、単なる企業ニュースにとどまらず、地域金融市場の成熟度を示す重要なマイルストーンと評価されるべきだと考えています。AldarとMubadala Capitalの協業は、今後のGCC経済・資本市場の構造を大きく変える可能性を秘めています。

引用:aldarより

札束の殴り合いを制するのは誰か?

これは、これまでもブログやYouTubeで何度もお伝えしてきたことですが、2002年にドバイが「世界中から人と資本を集めて成長する」という政策へ大きく舵を切った際、多くの中東諸国はドバイを冷ややかな目で見ていました。

「なぜ石油を売っていれば十分に成長できるのに、わざわざそんなことをするのか?」
「あいつら(ドバイ)は本当に大丈夫なのか?」

そんな空気感が支配的だったのは事実です。

しかしその後、ドバイは急速な成長を遂げ、同時に世界全体でも“脱石油”の流れが明確になっていきました。この変化を前に、サウジアラビアやカタールをはじめとする中東諸国は、次々とドバイの成長モデルを模倣し始めます。

結果として現在の中東市場は、まさに「札束の殴り合い」の様相を呈しています。この殴り合いを最終的に制するのは誰なのか。それはまだ分かりません。

しかし「札束の殴り合い」である以上、圧倒的な資金力を持つ国が有利であることは間違いありません。その代表例がアブダビです。アブダビは、ドバイと比べて石油埋蔵量が約10倍。つまり、同じUAEの中でも“使える札束の量”が根本的に違います。

そして2019年、アブダビは外国人に対して不動産市場を開放しました。そこからのスピードは凄まじく、現在ではとんでもない勢いでドバイを追い上げています。そのアブダビ不動産市場の中心にいるのが、間違いなくAldar Propertiesです。

もしこの「札束の殴り合い」をAldar Propertiesが制することができれば、将来的にエマールを超える時価総額になる可能性は十分にあると私は見ています。




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