Vol.1761:ドバイ最大手エマールの株価が示す「不動産市場の本当の温度感」

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埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Meti Lux Partners 
代表取締役CEO

はじめに

現在、Meti Lux Partners(メティラックスパートナーズ)のドバイオフィスでは、下記のサービスを提供をしており

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ドバイ最大の不動産開発会社エマール

ドバイで不動産投資を検討したことのある方であれば、一度は耳にする開発会社が Emaar(エマール) ではないでしょうか。

もしご存じない方のために、Emaar について簡単にまとめておきます。


【会社概要】

  • 設立:1997年 アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイを拠点とする大手総合デベロッパーです。
  • 上場企業 Dubai Financial Market(DFM=ドバイ金融市場)に上場しており、UAEを代表する公開企業の一つです。
  • 創業者:Mohamed Alabbar(モハメド・アラバー) 彼のビジョンのもと、ドバイ国内だけでなく、世界各国へ事業を拡大してきました。

【財務状況・事業規模】

Emaar はUAEを代表する不動産企業と呼ばれるだけあり、財務規模も圧倒的です。

2024年の年次報告では次の数字が開示されています。

  • 2024年通期収益:AED 355億
  • 純資産価値:AED 212.8億(約 579億ドル)

シンプルにまとめると、

「UAEで最大規模の上場不動産デベロッパー」 と捉えていただくとイメージしやすいと思います。


【Emaar の株価が注目される理由】

ドバイの不動産市場は、Emaar のプロジェクトが牽引している部分が大きいため、

市場全体の雰囲気や資金流入の動向を測る上で、Emaar の株価は“ドバイ不動産市場のバロメーター とも言われます。

株価から見るバブル崩壊

下記のチャートは、Emaar の 2001年以降の株価推移 です。

赤丸で示したポイントが、一般的に語られる「ドバイ不動産バブル期」にあたります。

ドバイでは外国人が不動産を購入できるようになったのが 2001 年。その後、市場拡大とともに Emaar の株価は大きく上昇し、次のような三つのバブルサイクルを形成しました。

【ドバイ不動産バブルの主な3つのサイクル】

第一次バブル(2005〜2008年) リーマンショック直前まで急騰しました。

第二次バブル(2012〜2014年) 世界的な金融緩和を背景に、不動産価格が再び上昇。

第三次バブル(2023年〜現在) コロナ明けの資金流入と人口増により、再び市場が強く加速。


これらの局面は、ドバイ不動産市場の盛衰にほぼ連動しており、Emaar の株価は“ドバイ不動産市場を映す鏡” として、多くの投資家が参考にしています。

そして、以下が直近 6 ヶ月間の Emaar の株価です。



実は、ここ半年だけを見ると、Emaar の株価は一貫して下落傾向 にあります。

不動産市場は引き続き活況と言われる中で、株価が逆方向に動いている点は、投資家の間でも注目されています。

まとめ

多くのドバイ不動産エージェントは、

  • 「ドバイ不動産はバブルではない」
  • 「市場は絶好調だ」
  • 「転売で成功している人が多い」

といった、前向きなメッセージを強調します。もちろん、こうした言葉が事実であれば、その恩恵を最も受けるのは誰か答えは明確です。

不動産開発の最上流に位置する Emaar です。

市場が本当に好調で、転売が活発で、需給が崩れていないのであれば、Emaar の株価は本来もっと強く上昇していても不思議ではありません。


しかし、実際のところはどうでしょうか。直近半年の Emaar の株価は、むしろ下落を続けています。ドバイ不動産が好調だと繰り返される中で、株価だけが逆を向いているわけです。

私たちは、この Emaar の株価こそが

ドバイ不動産市場のリアルを最も正直に映し出している と考えています。

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