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ナイジェリアナイラ高
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本日は、ナイジェリアの通貨でもある『ナイジェリアナイラ(NGN)の見通し』について、改めて解説をさせて頂きます。
エジプトポンド同様、今年に入り、ナイジェリアナイラも対ドルに対して通貨高が起こっています。
引用:investing.comより
1年前の2024年11月には『1USD:1717NGN』だったのが、現在は『1USD:1435NGN』まで、ナイジェリアナイラ高が起こっています。
特にここ数ヶ月のチャートの動きだけ見れば、一貫してナイジェリアナイラ高ですので、ナイジェリアナイラが強いことがチャートからでも見て取れます。
そして、この理由が何なのか?
ナイジェリアナイラ高の理由
いつもお伝えしている内容ではありますが、為替の世界は非常に複雑であり、様々な要因で動いていきます。投機マネー、貿易マネー、各国の金融政策、金利差などなど・・・けして1つの理由だけで為替価格が形成されるわけではないと言うことを前提に、今のナイジェリアナイラ高に起こっている要因をお伝えさせて頂きます。
【理由その①:外貨準備の増加】
ナイジェリアの中央銀行のデータによると、ナイラが上昇している時期と同時にナイジェリアの外貨準備が40 〜 42 十億ドル台に達しています。外貨準備が厚くなることで、中央銀行が為替市場介入(ドル売り等)を行いやすくなり、通貨の下支えとなります。 そのことに投機マネーが反応し、ナイジェリアナイラ買いが発生をしています。
【理由その②:原油・輸出収入の改善 】
ナイジェリアは石油収入が外貨獲得の大部分を占め、原油生産量の上昇や輸出収入の増加が為替上昇の背景にあります。石油価格の安定化や需要回復も、ドル獲得力を高める材料になっています。
【理由その③:改革・為替政策の改善 】
為替レートの統一化や為替市場の透明性向上、黒市(並行市場)と公式市場のスプレッド縮小の動きが、通貨の信認回復に寄与しています。高金利政策・金融引き締めなどマクロ的な政策対応も注目されており、通貨需要を支える環境になっています。
【理由その④:外国からの資金流入および送金の増加 】
国外からの送金(ディアスポラ・リマッタンス)が増えており、これがドル流入を増加させ、ナイラに対する需要を高めています。また、外国ポートフォリオ投資(FPI)など資本流入も改善が見られており、為替市場の流動性改善に寄与しています。 つまり、海外から投資マネーが流入しており、それがナイジェリアナイラ高の要因になっています。
【理由その⑤米ドルの相対的弱さ/世界的なドル安傾向 】
世界的に米ドルの強さが鈍っており、新興国通貨にとって追い風になっています。例えば、米連邦準備制度(Federal Reserve)の利下げ観測などがドル指数を下支えしているとの分析があります。
まとめ
実は、ナイジェリアナイラ高の要因はエジプトと似ています。ポイントは下記です。
・外貨準備高の増加
・輸出の増加(ナイジェリアの場合は石油。エジプトの場合は製造業。)
・闇市場の排除
・海外からの投資マネーの増加
・アメリカドルが弱くなっている
新興国通貨をバカにしがちの人達の言い分としては『アメリカが利下げを行っており、アメリカドルが弱くなっているからだよ』と、1つの理由だけでまとめようとしますが、その理屈で言うのであれば、日本円も円高になっていなければ、説明がつきません。実際、日本円は今だに円安が止まっていないですので。
何度もお伝えしていますが、為替は様々な要因で動いていきます。
・投機マネー
・貿易マネー
・各国の金融政策
・金利差
などなど・・・けして1つの理由だけで為替価格が形成されるわけではありません。
総合的に判断をしていかないといけないですが、アメリカドルが弱くなっている現状で、エジプトやナイジェリアのような国であれば(輸出の増加、海外から投資マネーの流入、外貨準備高が増加している)、通貨高は起こりやすい現状になっていると思います。
この状況がしばらく変わらないのであれば、当面はナイジェリアやエジプトのような新興国通貨が強い状況は続くと思われます。
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