Vol.1733:金価格は本当にバブルなのか?上昇の背景と今後のリスクを徹底分析

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埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Meti Lux Partners 
代表取締役CEO

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金価格はバブルか?

直近5年間の金(ゴールド)価格の推移が下記になります。



引用:tradingviewより

市場では『バブル!?』と言う声も出始めていますが、そう思っても仕方ないようなチャートになっています。

現在、金価格がここまで上がっている理由は、けして1つの理由からではありません。様々な要因があり結果的にこのようなチャートが形成をされているわけですが、その主な要因は下記になります。

安全資産(セーフヘイブン)需要の高まり
地政学的リスク、金融市場の不透明性、国際紛争や貿易摩擦などが強まると、投資家は資産の価値保全を重視し、株式や債券より『安全』と見なされる金へ資金を逃避させるため、その結果、金価格が上昇をしている。

中央銀行の金買い・準備資産の多様化
多くの中央銀行(特に新興国)が準備資産の多様化を進め、ドルや国債に依存しすぎないよう金を買い増す動きがあります。これが需給面で金の価格を押し上げています。

米ドルの相対的弱さ
金は基本的にドル建てで取引されるため、ドル安になると他通貨ベースで金が割安になる傾向があり、海外投資家の買いを誘発します。

インフレ・通貨価値下落へのヘッジ
インフレが続くと紙幣の購買力が低下するため、通貨価値の下落リスクを回避する目的で金保有が選ばれます。金は『インフレに強い資産』の一つと見なされ、これが需給面で金の価格を押し上げています。

と言った所が、主な理由にはなります。為替と同じですが、投機マネーに需要としての側面など、世界中の様々なプレイヤーが金をトレードするため、金価格はけして1つの要因だけで動くことはなく、非常に複雑な形で価格が形成されていきます。

金融危機には強い??

投資家の中には『金融危機に備えて、ゴールドを!!』と考えている人も多いですが、必ずしも金融危機に強いのか?と言うと、その答えはNOです。

事実、2008年のリーマンショックでは金価格は 『約 $900 → $780 程度まで下落しました』

けして上昇はしていないです。

現在の金は、各国の中央銀行がドルの代替資産として集めている側面もあり、この中央銀行の動きは、金融危機があっても、金を売却すると言うことはなく、むしろ金融危機でさらに追加で金を購入する動きを取るかもしれません。これは中央銀行が投機ではなく、長期保有資産として金を集めているからです。

しかし、一方で金の購入には、投機プレイヤーの投資家も大量にいて、それらのプレイヤーは現物の金ではなく、ETFなどの間接的な金保有を好みます。これは、管理に手間がない上、すぐに市場で現金化が可能だからです。

そして、金価格に連動をするETFのような金融商品は、レバレッジを効かせることができるため、多くの投資家は自己資金以上にこれらの商品に投資をしていることが多いです。

さらにこの類の投資家は、金が価格が急落すると、すぐに自身のポジションを解消させる動きに走るため(追証を発生させないために)売りが売りを呼び、さらに金価格は暴落します。

まとめ

現在の金価格の動きを見ていると、中央銀行のようなプレイヤーよりも、圧倒的に投機マネーで動いているプレイヤーのが多くなっています。(金額面で)そして、その多くがレバレッジをかけていると言うことを考えると、次に金融危機が発生すれば、かなり高い確率で、金価格も暴落をする可能性は高いと見ています。(追証が避けるためのポジション解消で)

ただ、金融危機の内容が『ドルの崩壊』であれば、USDと相対している金は逆に上昇をしますが。


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